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春から建設工事が始まった勝山ボウリング場とスケートリンクの跡地を見て来ました。
上杉最大規模のマンション「シティテラス上杉」が建設予定。
周辺の様子や歴史も併せて紹介します。
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仙台の老舗迎賓館「勝山館」の北側、愛宕上杉通りと北六番町交差点の南西角の区画です。
1688年(元禄元年)創業の勝山酒造が1857年(安政4年)に仙台藩伊達家の御酒御用蔵に任命された際に与えられた土地であり、かつては酒蔵があったそう。
1972年に区画の西側に勝山ボウリングクラブが開業。3年後に北東部に東日本放送が開局(1991年に移転)、1975年に中央南部には勝山スケーティングクラブが開場しました。
その後利用者数の減少に伴い2009年にスケート場、2011年にボウリング場が閉鎖。
2010年に住友不動産が土地を取得したものの長い間平面駐車場となっていました。
上杉最大級・住友不動産のマンションへ
2020年春から着工した住友不動産のマンション「シティテラス上杉」。
敷地面積約7374㎡、地上13階・地下1階建て。総戸数336戸と上杉最大規模マンションになります。
全戸南向きの南棟とワイドスパン住戸の多い東棟の2棟構成。
敷地内に広大な中庭、共用棟にスパ、フィットネス、ゲストルーム、ラウンジを併設。
2022年1月下旬完成予定、2022年4月下旬入居開始予定です。販売開始予定は2020年11月下旬から。
マンション北側には地上3階建ての住友不動産事務所が建設中、西側隣接地については今後の利用計画は未定とのことです。
向かい側は雨宮キャンパス跡地
北六番町通りを挟んだ東北大学雨宮キャンパス跡地は大規模再開発が予定されており、こちらにも住友不動産のマンション「シティハウス堤通雨宮町」が建設中です。
総戸数204戸、隣に完成している野村不動産のマンションも総戸数209戸とどちらも大規模。
勝山ボウリング跡地のマンションが完成すると3つのマンションだけでなんと749戸。
もともと学力の高い文教地区として人気のあるエリアで2020年度の児童数は上杉山通小学校は967人、上杉山中学校は479人とマンモス校になっています。
今後、一気に世帯が増加することによりさらに児童数も増えると思われ、学校の受け入れ体制も心配です。
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マンション棟建設地の南側には宮城県で現存する唯一の伊達家御用蔵「勝山酒造」が。
元禄から上杉にあった蔵は2005年に仕込み水の水源地である泉ヶ岳の麓・泉区福岡に新築移転しましたが、今もその姿は残されています。
様々な展示もありました。
▼伊達政宗の騎馬像
▼江戸時代から残る蔵造りは仙台市都市景観賞を受賞
勝山酒造の隣には「勝山館」があります。
幕末に蔵元の迎賓館として建てられ、皇族・宮家をはじめ多くの著名人をもてなしてきた由緒ある場所です。
園遊会なども催され大正・昭和初期には仙台を代表する格式高い社交場として名を馳せましたが仙台空襲で焼失。
1991年に再建され現在はウェディング、宴会・会議会場、日本料理店、イタリアンレストランを営んでいます。
勝山館の南側にある「勝山公園」は仙台市内で西公園、榴岡公園に次いで3番目に古い歴史がある公園です。
大正3年に勝山酒造を営んでいた伊沢左ェ門が庭園の一部を市民に解放したことにより勝山公園が誕生したそう。
▼公園内にある伊沢左ェ門氏の像
ケヤキ、カエデ、サクラ、スギなどの大木が多く立派な庭園だった面影を残しています。
四季の移ろいを感じられる都会の中のオアシスのような空間。
仙台市の緑の名所100選にも選ばれ市民の憩いの場となっています。
愛宕上杉通りを挟んで向かいには第三勝山ビル。
勝山館の再建と同じ年に建てられた賃貸オフィスビルです。
北四番丁通りとの交差点角にあり「KATUYAMA」と書かれた大きなビルを目印代わりにしていたものでした。
あとがき
ボウリング場は学生時代の遊び場として、スケート場は小学校の学校行事でも利用した思い出のある場所でした。
跡地西側の計画はまだ未定とのことなので、かつてのように市民も利用できる場になればと思います。